2016年08月31日

9月住職日々随想

 相模原の障害者施設で、重度障害者の大量殺傷事件が起こりました。
事件の起こった当初、連日様々な報道がなされ、特にその異常さから、
容疑者の脱法行為や精神疾患に対する処遇の問題など、様々取り上げられました。
しかし、何かこの事件をより掘り下げて、抜本的に問題の本質に迫ろうという
機運が希薄なように感じるのは私だけでしょうか?
さまざまな事情があるにせよ、これだけの犠牲を出しながら、被害者のお名前が
全く報道されないことに、私たちの社会が障害者の方々を、社会の成員として
きちんと受け止めているのかが改めて問われていますし、何より容疑者の男性が
「ヒットラーの思想が降りてきた」などと言っているように、そこに人間の命に
軽重をつける、優生思想が見て取れることは、まことに憂慮に耐えないことです。
 ある意味、今回の事件は、現代に於いても払拭し切れていない、見たくないからと
目を背けてきた現実を、私たちに顕わに突きつけているのではないでしょうか。
ナチスのポーランド侵攻と時期を同じくして、T4作戦と言う障害者抹殺計画が
実行されました。その犠牲者は7万人とも20万人とも言われ、後にユダヤ人に対する
歴史的大虐殺の手本とされました。
こういった生産性が高く有用性のある者だけが生きる価値があり、そうでないものは
生きる価値がないと峻別していく思想は、よくよく考えると、私たちが日ごろ物事を
判断するときに、善悪、好悪によって人間も含めた様々なものを差別している事と、
思想的には地続きなものだと思われるのです。
阿弥陀仏は選ばず嫌わず見捨てない、大慈大悲の仏様。かの御心に照らして
私たちの日ごろのこころを問い直し続なければ、同じ過ちを何度も繰り返し犯して
しまうことになりかねません。こころしたいことです。

女性交流会のご報告 (坊守)
 安泉寺に女性会が出来て、はや八年となりました。はじめはお昼の女性だけの聞法会
として始まりましたが、その後、仏教コーラス部・仏教民踊部・お斎作り部と、活動が
どんどん広がりました。
 特に、三年前の親鸞聖人七五〇回御遠忌では、皆さん正装して庭儀に参加し、法要を
盛り上げて下さいました。
 今回は総会を兼ね、第二回女性交流会となりました。琵琶の弾き語りで、「石の枕」
ー親鸞聖人の関東での逸話ーを演じていただき、皆様とご一緒にお食事をよばれながら、
お昼のひとときを楽しく過ごさせていただきました。
 女性会各部は、どなた様でもご参加いただけます。皆様のご参加を
心よりお待ち申し上げております。

九月の行事
12日(月)午後2時〜 仏教コーラスの会

15日(木)午後2時〜 仏教民謡踊りの会

17日(土)午後2時・午後6時 秋季彼岸永代経
仏教コーラス発表会
お斎接待あります。
 ご法話 阿倍野 即応寺住職  藤井善隆師
十月の行事
11日(火)午後2時〜 門徒女性聞法の集い 
                   和讃に学ぶ
15日(土)午後4時〜 祥月講・同朋の会聞法会
           ご法話 円龍寺住職 門井 等師
20日(木)午後2時〜 仏教民謡踊りの会

24日(月)午後2時〜 仏教コーラスの会

 *九月の門徒女性聞法のつどいはお休みです。
 *本堂内すべて椅子席、冷房完備、どなた様もお気軽に。
posted by ansenji at 00:12| Comment(0) | 住職日々随想