2017年07月02日

7月住職日々随想

 「朝三暮四」ということわざの由来をご存じでしょうか?
 中国の宋の時代、狙公(そこう=猿回し)が飼っている猿にトチの実を与えるのに、朝に三つ日暮れに四つやると言うと、猿が大層怒ったため、朝に四つ日暮れに三つやると言うと大層喜んだという故事にちなんでいますが、目先の利にとらわれて、大局を見失ってしまう愚を戒めるものです。
 一昨年の特定秘密保護法、昨年の安保法制の強行採決の記憶も冷めやらぬなか、日本のこれまでの法体系を根底から変えてしまうような、テロ等準備罪…いわゆる共謀罪と呼ばれる法律が、国民の多くが十分な説明がなされていないと感じるなか、数におごる与党などの賛成多数によって、可決成立いたしました。 
 担当大臣が、その法律の必要性を述べる立法事実さえ、まともに答弁できないうえ、テロとはおよそ無関係な国際条約(TOC条約…マフィア等の資金洗浄防止の為の条約)への加盟無くしてはテロは防げないという無理のあるの説明がなされ、かてて加えて、うがった見方かもしれませんが、総理に極めて近い関係者への利益誘導が強く疑われる事案の、早期収束を図るために、民主主義のルールを軽視するような形で、急ぎ採決が強行されました。
 この法律は天下の悪法と言われている戦前の治安維持法に極めて類似しており、ひとたび運用を誤れば、一般の人々の内心の自由を侵し、一億総監視社会にしてしまう危険性を孕んだもので、よしんば抑制的に運用されたとしても、一般の人々の国政等に対する批判などを萎縮させる効果は十分にあるものです。
 おそらく馬鹿な国民は、行政改革が殆ど進んでいなくても、株価を高めに誘導し、景気の好調を演出し続け、さらに問題を取り上げるべき場である国会を閉じてさえしまえば、すぐに忘れてしまうだろうと、高をくくっている節が見受けられます。
 悲しいかな、第四の権力とも言われ、本来国家権力をチェックするべきマスコミが、その任を十分果たさず、日々起こる様々なニュースを垂れ流し続けるなかで、国民の目を曇らせてしまっているようにさえ思われ、じつに暗澹たる気持ちにさせられてしまいます。
 仏教で言われる法(ダルマ)は、物事全てを貫くの道理、いついかなる場合に於いても、変わることのない真理に名付けられたものです。
もちろん、娑婆において凡夫が定めた法を同一に論じることなど出来ませんが、未来に対する責任として、皆・斉しく・同じく、うなずくことの出来る法(ダルマ)に、半歩なりとも近づく努力、自力を尽くす誠実さが求めらます。
見ざる聞かざる言わざるではすまないのです。

七月の行事

2 日(日)午後2時 ゆかた講習会

5 日(水)午前10時半 ピラティス

8 日(土)午後4時 祥月講同朋の会聞法会

21日(金)午後2時 仏教コーラスの会

27日(木)午後2時 仏教民謡踊りの会
 
八月の行事

2 日(水)午前10時半 ピラティス

6 日(日)午後1時 おみがき 清掃奉仕

10日(木)午後2時 仏教民謡踊りの会

14日(月)盂蘭盆会法要
15日(火)両日とも午後1時・3時・7時
                 計六座
*読み上げご希望のご法名書き出してお持ち下 さい。お世話方の皆様が浄書して下さいます。

*どなた様もお気軽に、本堂内冷房完備、全て イス席です。
posted by ansenji at 21:12| Comment(0) | 住職日々随想
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