2017年11月01日

11月住職日々随想

 二週間以上続いた長雨、そして列島を縦断した超大型台風21号襲来といった悪天候のさなか、衆議院総選挙が実施され、野党の足並みの乱れもあり、結果、与党の圧勝で終わりました。 短期間の選挙戦ではありましたが、つくづく悲しく感じさせられましたのは、他党批判に終始する党首や候補者のあまりの多さ、マスコミやネット空間を飛び交う、野卑で憎悪むき出しの発言を含めた、日本の言論空間全体の質的劣化ということです。
 世界的右傾化の中、ヘイトスピーチに代表されるような、内向きで排他的な意見が、臆面も無く叫ばれるようになってきました。こういった流れの行き着く先として、大いに懸念されるのは、新たなファシズムの誕生です。
 ヒットラーは突如現れたのではありません。ナチスの台頭を許したのは、「ドイツ人のパン屋さん」という看板を掲げた店が現れた、そんな些細な出来事が始まりと言われますが、その後、急速に広まった「第一次世界大戦の敗北を含めたドイツ民族の不遇は、ユダヤ人やマイノリティーのせいだ、彼らを排除しろ」という憎悪感情の蔓延を、一般民衆が許したからに他なりません。
 仏教の中核を成す思想に、中道ということがあります。これは、何も対立する二つの事柄の間をとって、妥協するというようなことではありません。
 物事をそのまま、有る無しなどの二項対立のどちらに対する執着も持たず、背後にある真実の相を把握しなければ、人間としての真の生きがいを体得することは出来ないという立場(空観(くうがん)です…が、およそ偏りのない心など持たないわが身です。
 凡夫の身の事実としては、阿弥陀仏をたのむ南無のところに自然に開かれてくる、その立場に立ち続ける他ないのです。しかし、実はそこにおいて初めて、真実のお育てを賜ることとなるのです。
 思想家の内田樹氏は、「日本の政治文化が劣化したというのは、シンプルでわかりやすい解をみんなが求めたせいなんです。正しいか間違っているか、敵か味方か、AかBか、そういうような形で選択を続けていった結果、日本の政治文化はここまで痩せ細ってしまった。
 それをもう一度豊かなものにするためには、苦しいけれども、理解も共感も絶した他者たちとの”気まずい共存”を受け入れ、彼らを含めて公共的な政治空間を形成してゆくしかない。」
と知見を述べておられます。
 また、ヴォルテールの言葉にも「私は君の意見に反対だ。しかし、君がそれを言う権利は、命をかけて守ってみせる。」と、共に念仏の
信に生きる者として、もって瞑すべきこと
と思われます。
11月の行事

1 日(水)午前10時半〜 ピラティス

5 日(日)午後1時〜 おみがき清掃ご奉仕

  報 恩 講
12日(日)午後2時〜 大逮夜    
       夕方6時〜 御伝鈔拝読
13日(月)午後2時〜 結願日中 
      ご法話 泉大津 南溟寺 戸次公正師
     (お抹茶・お斎のご接待有ります。)

17日(金)午後2時〜 仏教コーラスの会

30日(木)午後2時〜 仏教民謡踊りの会

十二月の行事

2 日(土)午後4時〜 祥月講・同朋の会
    ご法話 専光寺若院 島 大史師
3 日(日) 日帰りバスツアー 
       鷺の森別院・根来寺・九度山
12日(火)午後2時〜 門徒女性聞法の集い
               浄土和讃28
14日(木)午後2時〜 仏教民謡踊りの会

15日(金)午後2時〜 仏教コーラスの会

17日(日)午後2時〜 おみがき清掃ご奉仕 
                年末懇親会
*11月の門徒女性聞法の集いはお休みです。
*本堂内すべて椅子席、冷暖房完備、どなた様もお気軽に。
posted by ansenji at 16:01| Comment(0) | 住職日々随想
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